平成29年 第3回AHEDMAP関東支部抄読会開催のご案内 ~西洋医学的診断に基づく処方と中医学の「証」に基づく漢方の処方は別物ですか?~
皆さま、こんにちは。
平成29年 第3回AHEDMAP関東支部抄読会の開催をご案内致します。
ツイキャス配信日時:平成29年11月18日(土曜日)午後9時30分頃を予定しております
ツイキャス配信はこちら↓
https://ssl.twitcasting.tv/aheadmap_kantou/broadcaster
お暇であれば聞いてみてください。
==================================================================
西洋医学的診断に基づく処方と中医学の「証」に基づく漢方の処方は別物ですか?
<Introduction>
漢方というと中国医学だと自分は思っていましたが、全く同じではないようです。例えば、中国医学の病態把握法の一つである四診(望診、問診、聞診、切診)の切診に含まれる脈診において、中医学では強さ(虚、実)、速度(数、遅)、リズム(不整脈)、部位(浮、沈)だけではなくて、脈の形態、粗さ、長さなどを診るのに対し、漢方では脈の部位(浮、沈)、脈の強さ(虚、実)、速度(数、遅)、脈の大きさ(大、小)だけを診るなど、日本独自に変化した部分もあるようです。
漢方薬は臨床試験を経ずに使用されている点においてエビデンスに乏しい等の批評がありますが、最近では漢方薬のRCTのデータも多くみられるようになりました。しかし、漢方には「証」という状態把握法があり、その証にあった処方でなければ適切な処方とは言えず、「証」に従っていない処方によるRCTの結果では漢方の真の評価とは言えないという批評もあるようです。
そこで「証」を疫学的視点で検討したような報告があるか探してみました。
中医学独自の言語である「証」、「舌診」、それと「エビデンス」で検索しました。
<今回扱う論文のタイトルと出典>
The Difference between the Two Representative Kampo Formulas for Treating Dysmenorrhea: An Observational Study. PMID: 27006676
PDF:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4783569/pdf/ECAM2016-3159617.pdf
今回は自分にとって全く未知のテーマであり、ほぼ知識ゼロです。一緒に勉強するスタンスでご参加いただければ幸いです。